まず最初に訪れたいのはここ。

世界中から集まったクリエイター達が自分の作品をアピールする掲示板。DMやフライヤー、チラシ、名刺、ポストカードetcと自由に貼り付けることが出来ます。

ダンボールで小さなステージを作り劇場風にしてみたり、ポケットがたくさんついたタペストリー、自作絵本をそのまま貼り付けたり、風でふわふわ揺れる動きモノ、立体物にぬいぐるみ等なんでもアリです。

面積が広いので何ヶ所かに分散させて掲示している方もいます。

メールアドレスなどを記載した持ち帰り可能な名刺などを大量に備え付ける方法が目立ちます。

立ち止まるのは業界関係者だけでなく、同じクリエイター達も熱心に見入っています。様々なアイデアや作品が満載のこの壁の長さは約50m。

世界規模のグループ展を見ているようです。

たくさん貼られたチラシたちに紛れて素通りしてしまいそうですが、写真の左手の矢印の先がイラストレーターズ エキシビジョンの入口。

今回の全ての入選作を展示しているギャラリーです。

私もこのグループ展にもちろん参加です。

ホームセンターで購入した強力両面テープを仕込んだクリアファイルをベースに羅漢さんの原画を表紙に配し、ファイルの最後には名刺を150枚ほど付けておきました。

長い壁のコーナーで両手を合わせる羅漢さん、ブックフェアでねんぶつねんぶつ。

ボローニャは5枚1組での出品ですが、展示や図録に掲載される際に抜粋されることがあります。私の羅漢さんは4枚展示で図録にもこのまま載せていただけました。

ラストネームのABC順で展示されます。

細部まで食い入るように見てくださる方や、写真を撮られる方、微笑んでくださる方。

国境を越えて世界中の多くの方々にご覧いただけることはとても嬉しいです。

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プロジェクターによる映像演出や、多くの作家が携わった過去の原画展図録の表紙の展示など、50年の歴史を振り返る企画展示が行われています。

朝一番なので照明も消えていて閑散としていますが、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞の発表が行われたり、多くの来場者が行き交う最もにぎやかな場所です。

のちに、このステージで入選者の表彰式も行われます。

メインホールのステージを含め、会場内の4ヶ所にステージが設けられています。

り交ぜながら、観客を巻き込んでの活発な議論が展開されました。

設置されたひな壇やイスだけでは収まらず、床に座り込んでメモを取ったり、PCで記録する人たちも。

地元ボローニャの学生達も放課後に訪れているようです。

学校帰りのブックフェアなんてうらやましいですね。

 

会期中、毎日朝から夕方まで緻密なタイムスケジュールが組まれ、大型モニター等を使いながら第一線で活躍されているクリエイターや業界関係者、また今回の原画展の審査員たちが様々なディスカッションを行います。

主な議題としては「デジタル技術との関わり」。

作家は電子書籍化の波とどう向き合うか、イラストレーションとデジタルをどう融合させるか、どう取り組んでいくべきか等。

 

大学の講師が教え子を連れてステージに立ち生徒が自らの作品を、あるいはクリエイターがデジタル絵本の試作品を紹介するなど、手探りながら未知なる分野への期待や不安を織