今回のブックフェアでは50周年を記念してJBBY、JPIC、国内出版社が合同で日本ブースを出展しました。

ブース名は「FRESH JAPAN」。

既に活躍されている日本人作家の絵本の紹介と共に、無名作家の作品紹介のコーナーも設けられました。

そしてその場において他の19名の

方々と共に、私の「もくもく くもくん」を展示紹介していただきました。

ここでの展示の実現にはGallery Vieのスタッフの皆様、ピンポイントギャラリー主宰・西須由紀様に大変お世話になりました。ありがとうございました。

な日時を記す出版社もあります。

持ち込んだポートフォリオやダミー本などはどこでも熱心に目を通してくれますし、作品に対する作家の思いも真剣に聞いてくれます。また国や文化の違いを踏まえた編集者たちの感想や意見、アドバイスがとても参考になります。

 

すぐに成果に繋がることはなくても、充実した意見交換とアピールを行うことができる大変貴重な場であることは間違いありません。

各ブースに置かれたテーブルでは主に出版社同士の商談が行われます。世界の絵本が日本語に、また日本の絵本が世界の言語に翻訳されて出版されるきっかけとなる現場です。

またいくつかの出版社では編集者が売り込みに訪れるクリエイター達の作品を見てくれますが、そういった出版社はごくわずかです。限られたところに集中するので長蛇の列ができます。

私も可能な出版社は全て並びましたが、待ち時間は30分〜1時間ぐらい。事前にアポを取るところや、ブースの前に看板をたてて面談可能

会場全体からみるとブックフェアの心臓部にあたるメイン会場や入選作展示、企画展示のブースはごくわずか。ほとんどは出版社などの企業出展ブースが占めています。

赤いパンチカーペットが敷かれた通路の両側には世界中から集まった絵本や漫画、DVD、CD、知育玩具などが披露され、手に取ることができます。

 

会場内にはこのようなカフェがいくつかあります。

いずれもバルのような雰囲気で店内は狭く、イスもありません。店先でパパッと食べたり、会場内の数少ないベンチを探したり食べ方はいろいろ。お昼の混雑を避けて少し早めに行く方が良いです。

店の周囲に美味しそうな香りを漂わせる焼きたてピザは、ボローニャの街のピザ屋さんにも負けず劣らず。

会期3日目のお昼過ぎ、いよいよ表彰式が行われます。

その前に50年の歴史を振り返りながら、今回の応募作や入選作についての審査員達によるディスカッションです。入選作の完成度や作家達への今後の期待などについて語られました。

メインホールのステージに審査員が並び、入選者の名前が順に読み上げられます。呼ばれた人は審査員と握手をしてゆき、賞状と記念品のかわいいペンケースを受け取ります。

入選者やその家族、友人、業界関係

者にプレス、いつの間にかメインホールには大勢の人が集まり表彰式の様子を見守っています。

名前が読み上げられるたびに大きな拍手が沸きおこります。

 

入選の第一報を電話でくださった板橋区立美術館副館長 松岡希代子さんと握手をしています。

会期前から現地入りしさまざまな準備、イベントやディスカッション等に出席されていて、大変ご多忙だった松岡さん。これまでの感謝と、引き続き国内巡回展でお世話になるの

でご挨拶です。

その奥で紺のジャケットに赤いネクタイ姿の方は、私が尊敬してやまないロベルト・インノチェンティさんです。こんな方にお会いできるのも、ブックフェアならではです。

この後、一緒に記念写真を撮らせていただきました。

ブックフェア参加によって強烈な世界の風を感じ、

これからの創作にも大きな影響を受ける重要な経験となりました。

また日本人らしさやその感性も

世界から注目されていることを実感できる旅となりました。

この度の入選は多くの方々のご支援、

お力添えによるものであり、皆様に深く感謝いたします。

ありがとうございました。